様々な障害とスポーツ

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精神障害は、統合失調症、躁うつ病、うつ病、てんかん、アルコールや薬物の依存症、パーソナリティ障害などの精神疾患により、日常生活や社会生活のしにくさを抱えている障害です。適切な治療や投薬、そして、周囲の配慮があれば、症状をコントロールでき、安定した生活を送ることができます。

コミュニケーションの配慮とポイント

精神障害者の中には、ストレスに弱く、対人関係やコミュニケーションが苦手な人が多くいます。外見からは障害があることがわかりにくいため、周囲から理解されずに孤立している人も多くいます。また、本人が周囲に病気を知られたくないと思っている場合もあります。

早めの声かけを

初対面の人と話をすることに慣れていないため緊張したり、他人の視線を必要以上に気にしたりすることがあります。困っている様子に気づいたら、早めに優しく声をかけてください。

積極的な手助けと見守り

書類の記入などの際、「この書き方で良いのか」などと不安に感じても、質問できない場合があります。積極的に「手伝いましょうか」と声をかけ、手伝いが不要な場合でもそばで見守ることで、安心感を与えます。

内容にかかわらず、まずは耳を傾けて

認知面の障害のために、つじつまの合わないことを一方的に話したり、同じ質問を何度もくり返す場合があります。また、自分の伝えたいことを、うまく言葉にできない人もいます。まずは、相手の話を聞き、落ち着くのを待ってから、「今日の目的は何々ですね」と、用件を整理することが必要です。

精神障害者と共にスポーツを楽しむために

投薬をしっかりと行い、病状をコントロールできていれば、どのようなスポーツでも取り組めます。

まずは軽めの運動から

最初は、軽めに個人でできるものからスタートし、慣れてきたら運動量を増やしたり、団体競技などへ進めていけると良いでしょう。個人競技では陸上や水泳など、団体競技ではソフトバレーボールやフットサルなどが行われています。

指示や投薬を守る

医師からの指示や投薬スケジュールをしっかり守り、病状をコントロールした上で、様々なスポーツを楽しみましょう。

最適なコミュニケーション方法を探る

相手に通じるコミュニケーション手段は何か、言葉・イラストや写真・擬音・ジェスチャーなどを試みて、最も適したコミュニケーションを見つけてください。

体調管理に注意

その日は動けても、後日体調が悪くなる場合があるので、運動量は徐々に増やしていきましょう。また、対人問題でストレスを抱える場合もありますので、トラブルがあったら目を配るなどの配慮をしてください。

【出典元】スポーツTOKYOインフォメーション(障害者のスポーツ施設利用促進マニュアルWEB教材)